アイアムアンエイリアン

ユニークポイント公演　「アイ・アム・アン・エイリアン」　３月１３日～１８日
　　
舞台写真

（左より）　若林瑞季　小林英樹　平家和典　古市裕貴　北見直子　洪明花　古澤光徳　久保明美　ナギケイスケ

つい先日、皆既月食を見ようと外にいた子どもに飲酒運転の車がつっこみ、兄弟ふたりが亡くなるという事故がありました。私はその記事を、台所に立つ妻の傍らで目にしたのですが、もしこれが我が子だったらと思うと、何ともいえない気持ちになりました。
今、目の前のふたりの子どもが、ある日突然死んでしまったら、いったい私はどうすればいいのでしょう。
できることは「あってはならないことだ」と、その負の想像力をシャットアウトすること、思考停止です。そんなこと「あってはならない」と決めつけるのです。そうしておいて、なるべく自分から遠いところに持っていく。子どもを持つということは「子どもが死ぬ」というリスクを抱えて生きることなんだと、父親になって感じる機会が多くなりました。
子ども手当てや、待機児童の問題、学力低下、いじめのことなど、子どもにまつわる社会的な課題はいくつもありますが、何があっても、子どもを死なせてはならないと思います。そんなこと、あっていいはずがない。
２０１１年３月、この国には「あってはならないこと」が起こってしまいました。
私たちは、今、事後の世界を生きているのです。キャンセルすることは、もはや不可能。私たちは、いわば子どもを亡くしてしまったのです。思考停止すらもはや機能せず、現実を遠くに追いやろうとしても、強い力で跳ね返されてしまいます。もはや誰の下にも平等な希望というのは、存在しないのかもしれません。
私と私に繋がる関係の中に、柔らく暖かいものの存在を、私たち自身が見つけていくしかないのです。

舞台写真

　２０１２年　３月１３日（火）～１８日（日）　下北沢シアター７１１（ザ・スズナリ横）

１３日（火）　７：３０　　
１４日（水）　７：３０　
１５日（木）　３：００／７：３０
１６日（金）　３：００／７：３０
１７日（土）　３：００／７：３０
１８日（日）　１：００／５：３０

開場は開演の２０分前／受付開始は４０分前

　料金　(全席自由席／整理番号付／日時指定)
事前予約　３，０００円　当日　３，３００円　はじめて割！　２，８００円　学生　２，０００円

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