1999年12月

 12/31(金)
■昨日から静岡の実家に戻ってきている。何もやることがないので、暇である。何年か振りに紅白歌合戦などを見ているのだった。2000年になる瞬間まで何とか起きていようと思うのだが、飲んで食べて眠いのである。というわけで、今年も大変みなさまお世話になりました。来年もどうぞよろしくお願いします。
 12/29(水)
■昼過ぎまでぐっすり眠る。起きてもやることがないので、年賀状でも書くことにする。ビール飲みながらゆっくり書いていく。
 12/28(火)
■芝居を打ち上げて、その次の日にはもう忘年会をしたのだった。レンタカーを借りて、静岡の山小屋まで大勢で行く。昼くらいに出発して、到着したのが夕方。それから食事を作って、飲んで、風呂に入って、だらだらと過ごず。これはもうだから昨日の話しになる。
■それで今日、東京に帰ってくる。みんなそれぞれに予定があり、向こうを昼前には出発し、夕方には戻ってきた。でも私は何の予定もない。部屋をきちんと整理して、30日くらいには実家に帰ろうかなどと計画している。優雅だ。山小屋では、深夜水が出なくなるというトラブルがあったけども、何だかとっても幸せな気分になってしまった。久し振りに楽しい出来事だった。
■近くのビデオ屋は、今、年末のあれで、199円でビデオを貸し出している。そのかわり、通常一週間のところが、一泊二日になっているのだ。別にみる気もないのに、2本レンタルする。会計時、くじをどうぞと言われるのでじゃらじゃら回すと青のプラスティックの玉が出てきた。「2等です」といわれ、子袋を渡される。厚みがあるので何かと思ったら、テレホンカードと割引チケットだった。なんとチープな2等だ。普通、2等といったら、もっといいものをくれるのではないか。気になって1等は何かと聞くと、宝くじと割引チケットだという。2等でよかった。宝くじなんかより堅実なテレホンカードの方がまだいい。
■眠いのに眠る気になれない。しばらくまだ起きている。
 12/26(日)
■10月から稽古を始め、2ヶ月連続で公演を終えた。とても疲れた。とくに今日楽日をむかえた公演は稽古日数が少なく、連日稽古時間も長かったせいで、心身ともに限界に近い。でもやれることは全てやった。2000年をこうして迎えられるのは何やらいい感じがする。
 12/25(土)
■初日は無事に終了した。というまに、明日はもう最終日だけど。初日劇場入りだったので、着替える時間がなくて、かなり汚い格好のままうろうろしていました。どうもすいません。製作、舞台監督、照明、みんなからダメ、出されました。本当に、明日はしっかり服着ていきますね。
reset-Nの夏井さん、前回公演に出たTHE SHAMPOO HATの日比くん、青年団の福士さん、動物電気の制作のMegumiさんが観にきてくださる。感謝。公演は 明日まで。どうぞお見逃しなく。
 12/24(金)
■1時から荻窪で稽古。頭から流れを確認していく。夕方から通し稽古をやり、これで稽古も無事終了した。かなり面白い作品になった。是非見にきてもらいたいものだ。
 12/23(木)
■ずっと前から、日付を間違えていた。誰も指摘してくれなかった。さみしい。とりあえず全部改めた。
■荻窪で1時から稽古。天気のいい一日だった。稽古場の窓から差込む光りの感じがよくっていい気持になってしまう。3時から一度通して、いったん休憩にはいる。夜になると、音楽をやってくれる外村さんと小原さんが楽器をもって稽古場に。ヴァイオリンとチェロだ。私も含めてみんな、小学生みたいに、床に座って演奏を聞く。素敵だ。演奏にあわせて、そのシーンだけ稽古。みんな何だか疲れているので、1時間早く稽古を終える。
 12/22(水)
■高井戸で稽古。銀行に寄ったりして少し遅刻してしまった。山路、久保田さんだけ1時に入ってもらって、二人のシーンだけ整理。少し遅れて南口さんに入ってもらい、今度は三人のシーン。さらに遅れて役者全員揃って、通し稽古。おとといより数倍面白い芝居になっている。その勢いも手伝ってか、高井戸駅地下の行きつけの居酒屋で、軽く飲む。つもりが、追い出されるまで馬鹿な話しをしているのだった。完全に飲酒運転だ、原付で帰宅。下半身が凍傷になりそうなほど、寒い夜だ。でもちょっと気持いいのだった。
 12/21(火)
■夕方から目黒で稽古。昼はOFFだった。実質2時間しかないので、あまりたいしたことは出来ない。部分的に細かくやっていく。今日は稽古場まで原付で行ったのだが、渋谷のあたりがものすごく込んでいて、困ったのだった。考えればクリスマス前だ。当然かもしれない。しかしもちろん私にはクリスマスなんて関係ない。
 12/20(月)
■昼から東高円寺で稽古。山路さんと久保田さんだけ1時に来てもらい、彼ら2人だけのシーンを整理していく。いいところもあるが、悪いところも多い。そのへんをじっくり3人だけで詰めていく。
■3時になると、他の役者も合流し、全体的に稽古。途中休憩をはさみ、夜からはまた全体の通し稽古。昨日にくらべ、魅力半減の出来に腹が立つ。一体何がいけないのか、きちんと考える。残された時間は少ない、が、無いわけではないのだから。
 12/19(日)
■1時から荻窪で稽古。夕方まで、部分的に稽古をしていく。音響用のCDを自宅に忘れてきてしまった。いつものように、演出助手の赤塚君に預ければよかったのだが、昨日に限ってなぜか自分で持ちかえってしまったのだ。仕方ないので、同じ曲が収録されたCDを赤塚君に買って来てもらう。中古で1900円もする。なぜなら2枚組だからだ。もっと安いのはなかったのかと聞くと、他になかったと言う。まあそれであるなら、仕方ない。忘れた自分がいけないのだ。
■5時過ぎに長い休憩に入る。役者はそれぞれ食事をとる。私は赤塚くんに弁当を頼んだのだが、昨日とまったく同じ弁当を買ってきた。おいしくいただく。またも動物占いの話しになる。役者は7人もいるのに、羊か象のどちらかしかいない。演出の私が狼で、赤塚くんは小鹿だそうだ。偶然だろうか。まあ、いい。
■7時から始めて通し稽古。上演時間1時間15分ほど。本番まで、どこまでいけるだろうか。
 12/18(土)
■目黒で1時から稽古。新しい台詞の部分をじっくりやっていく。夕方から舞台監督の浅田さんも参加し、さらに煮詰めていく。1場を通すものの、やはり最近出来た台詞の部分にさしかかるとリズムがとたんに悪くなってしまう。役者だったら、なんとかしてもらわないと困るのだが、最低限の時間はかかるだろう。あと一週間ある。本番までに完全にものにしてもらればいいか。
 12/17(金)
■明け方、脚本の第3稿を書き上げ、しばし睡眠をとる。気持いい眠りだ。至福といってもいい。しかし実際に稽古で役者が喋っているのを見ていると、またすぐに書き直したくなる。完璧な文章などないと分かっているが、こればかりは仕方のないことでもある。自分が演出を兼ねているせいか、余計にあきらめきれない。
■今日から昼夜稽古だったのだが、稽古場の都合で、山路、久保田、南口と、演出助手の赤塚くんとで、学習院に集まる。適当なスペースをみつけて、稽古を行なう。勝手に使った場所だったのに、誰にも文句言われず、夕方まで稽古する。前回、演出助手をやってくれた池田さんから稽古場に遊びにいきますと電話をもらうが、そういう事情で実現しなかった。彼女には、「元気ないですね」と言わたが、そう言われたとたんに元気になるから、単純だ。
■その後、荻窪の稽古場へ移動。ほかの役者も合流し、3稿で追加されたところを中心に詰めていく。あっというほど面白くなる。脚本の出来の重要性を改めて痛感する。稽古後、駅前の白木屋で飲むものの、ちょっとのつもりが、結局は長くなる。いかんなこれじゃあ。
 12/16(木)
■今度のロールプレイでは、生演奏が予定されている。夕方、その演奏してくれる方と池袋でお会いする。簡単に打ち合わせて、急いで稽古場に。演奏家のひと達は、年末にかけてが一番忙しい時期らしいのだ。
■稽古はあいわらずやっている。時間がたつのが早い。台詞やきっかけがどんどん変わる。役者には申し訳ないが、許して欲しい。いいものをつくりたいのだ。今の自分の限りをつくさねば、新い年は迎えられない。そういう覚悟で稽古しているのだ。稽古中、南口さんが、何やらせっせと書いているので、何を書いているのかと思って覗くと、どうやらショーマのWebに載せる客演情報の原稿らしい。
■早めに帰って、台本の第三稿をきちんと整理しようと思う。作業をしていると、身がわりに出演した滝山さんから電話がある。来春のNODAMAPの新作に出演が決まったそうだ。役者はみんな順調に仕事の幅を増やしていく。
 12/12(日)
■18時から高井戸で稽古。みんな眠そうである。気になるところを中心に、稽古。舞台に時間が流れるように、芝居をなじませる作業が中心だ。まだまだ。
 12/11(土)
■午前中、S高校で期末テストの試験監督。監督しながら、終了したテストの採点を進める。ありきたりな話しだが、こちらが思うような点数を取っている生徒は少ない。
■新宿のTHEATER/TOPSでウォーキングスタッフP、「STONES」をみる。客席でTHE SHAMPOO HATの演出家、赤堀さんとたまたま会う。
■夜、高井戸で稽古。久し振りに全員揃う。最初から流して稽古をしていく。脚本の弱さだけが目に付く。もう少し直さなければと焦る。予想以上に面白いシーンも多いが、やはりあとは脚本だろう。
■家に帰ると、高校時代の友達から、英文のメールが届いている。NYにいて、英文しか受信できないらしいので、返事を英語で書く。が、雰囲気で、適当に書いたので、意味がわかってもらえるのだろうか、心配になる。
 12/10(金)
■12月公演の第ニ稿を書き終え、役者に渡す。今回の舞台は暗転がなく、途中一回だけ時間が経過する。前半を一場、後半を二場と呼んでいる。
■今回は、一緒にやったことのある役者が多いので、稽古のスピードが早い。どんどんよくなっていく。しかし、その一方、テクニックで場をごまかすシーンも目につく。なんとかせねば。
■夜、昔の知り合いから、呼び出され、店のメニューをWordで作らされる。なんで俺が、と思う。結婚したと、唐突に切り出すものだから、何と答えていいものか分からなかった。「そんな結婚は間違っている、今からでも遅くはない。僕と結婚しよう」などと微塵も思っていないが、ついそんなことを考えてしまう。想像力がひん曲がるほどに。
 12/7(火)
■朝起きると、全身がだるい。おまけに頭もいたい。こりゃ、完璧に風邪をひいた。でもまあ、とりあえず、S高校へ原付で向かう。
■午後になると、かなり調子がよくなってきた。
■夜、稽古場で話すと、「治りかけが一番よくない」と言われた。紅一点の南口さんが、急遽NG。男だけの稽古場になる。少し見えてきた。
 12/6(月)
■どうも風邪をひいたらしい。寒気がして、ちょっと関節が痛む。無理しない方がいいと思うが、そうも言っていられない。S高校では、今週の木曜日から期末テストである。まずはその問題を作成する。まあ、教科書や、問題集から問題をチョイスするだけなので、楽と言えば楽だが、PCに向かっての細かい作業なので、かなり消耗してしまった。
■コンビニへ行って、栄養ドリンクとオレンジジュースを買って飲むが、当然だがあまり効果はない。そもそもなぜ私は、それらを買ったのか。よくなるとでも思ったのだろうか。しかし龍角散のど飴はさすがだと思う。
■稽古は休みだった。ロールプレイの脚本の直しが最優先なのだが、そこまで神経が中々追いつかない。追いつかねば。それは分かっている。明日は稽古。
 12/4(土 )
■いつの間にか、12月になっていた。他人には、「12月ですな、もう」などと言っていたが、自分はそんな気が全然なかった。あいかわらず、いい加減である。
■12月の本番に向け、ロールプレイ99の稽古に入っている。ついこの間まで、芝居の稽古はしていたのに、もうまた別の役者達との稽古だ。11月とは違って、何回か一緒にやったことのある役者が多い。稽古も倍のスピードで進んでいく。
■昨日、稽古に原付で行ったら、寸前のところで、ガス欠をおこし、稽古場のあたりの道端に放置したまま帰ってきたのだが。無事でいるだろうか。早めに稽古場に行き、ガソリンを入れてあげねば。でないと、あの原付は動かない。
■本格的に寒くなっている。炬燵を出そうと思うが、炬燵布団をどこにやったか。引越しのときも見なかったし。それで今は、悩んでいる。