2000/7

 7/31(月)
■昨日ふと、ここに自分で書いたバックナンバーをじっくり読んでしまった。
■国分寺で昼から授業。しばらくは休み。
 7/30(日)
■昼から巣鴨でワークショップ。実家に帰ったりしていたので、ひどく久し振りのような気がしたが、たかが一週間だ。
■夕方から国分寺で授業。今日は、なんとか勝負に持ち込めた感じ。明日は昼から。ナイターに慣れた野球選手が、いきなりデーゲームをするようで何かと不安だ。休みの都合で、10日払いの給料が、明日振り込まれるとのことで、こういうのはちょっと嬉しい。
■帰りの電車で「東京アンダーワールド」読了。最近平積みされてるやつね。
 7/29(土)
■一日はあっという間に過ぎていく。ひどく不安だ。これは多分、仕事で決められた時間に外出する機会が最近ないからだろう。自宅で授業の準備や、企画書やら、脚本やら、90パーセントは金にならない仕事をしている。
 7/28(金)
■しばらく静岡の実家に帰省していた。天気が悪く、どこにも行かず、ただ本を読んでいた。
 7/24(月)
■夕方から3時間、国分寺で授業。失敗。ずるずるテンション低いまま終わってしまう。どっと疲れる。帰っても引きずる。完敗。ベクトルは嫌いである。
 7/23(日)
■午後から南池袋でワークショップ。
 7/21(金)
■サミットである。映像で見る沖縄はかなり暑そうだ。非政府組織の人達が逮捕されていた。逮捕する方も逮捕される方もいろいろ大変である。
 7/20(木)
■頭の中に漠然としたイメージがある。最初は、100個の選択肢があるようで、先に進まない。それが徐々に減ってきて、最終的に3個ぐらいになる。3個とも、何がよくて、何がよくないのか、区別は付かない。それでもどれか1つを選ばなくてはいけない。そうやって今日、ワークショップ公演の台本に着手する。その中の1つを選んだということだ。一気に10ページ進む。
■無駄のようで無駄でない、まとまった時間が、書く前には必要だ。S高校が夏休みに入った今だからできる、贅沢な時間。散歩したり、ランニングしたり、ナイター見たり、食事を作ったりしながら、寝ている間も魂が抜けるようで、PCの電源は落とせない。空冷用のファンも回り続ける。
■スーっと音を立てるように、構成ができ、舞台空間が頭に浮かび、登場人物達が喋り出す。喜びと同時に、再び闘いが始まったようでもある。自分で決めた初稿の〆切まであと、25日。最終的に選ばれた脚本のラインは、「何だ、これだったのか」と思うようなもの。でも実は自分が書きたかったものでもある。色々考えているうちに、そいつをいつも忘れてしまう。やはり自分にないものは書けないのだ。これは自分を再認識する作業でもあるように思う。必ずいいものにしてみせる。名誉と将来と、ワークショップ参加者のためにも。
 7/17(月)
■国分寺で授業。三時間喋りっぱなし。
■普段電車に滅多に乗らないので、国分寺への往復はいつもちょっとだけ楽しみだ。今日の行き帰りは、来年の芝居のタイトルをずっと考えていた。
 7/16(日)
■午前中、南池袋でワークショップ。何で午前中なんだ。
■その後、一同、学習院に移動して、宣伝用のスチール撮影。もちろん、カメラマンは私。構内をうろうろしながら撮っていく。あがり楽しみ。ワークショップ参加者達よ、暑い中、ご苦労様でした。
■夜、一人で夕食を食べながら、皆既日食を楽しむ。そういえば、生まれて始めて見たぞ、本物。あら、素敵。夕食のメニューは、もやしと挽肉をオリーブオイルで炒めて、ご飯に納豆、大根をすって、なめたけと合わせたものである。それにデザートにバナナ。あ、それとビールね。ビール。巨人も勝ったし、いい日曜だったなあ。
 7/15(土)
■知人のワークショップに参加しようと思っていたのだが、どーうしても仕事が終わらず、結局行けなかった。残念。
■夜、カレーをつくり夕食。引き続き仕事をし、合間にワークショップ公演のページを試しにつくってみる。こんな感じ。ついでに企画書をつくり、予算をたて、スタッフに仕事を依頼。なんだかんだと忙しい。
 7/14(金)
■昼、大家に鍵を借りて、ようやく家に入る。
■久し振りに自炊。ほとんど外へ出ず、資料を読むことに没頭。
 7/13(木)
■昼過ぎにS高校へ行き、1学期の成績票を各担任に提出する。これで1学期無事に終了。夏休み。
■夕方から国分寺で授業。調子いい。
■東中野から原付で帰ろうと思ったら、鍵がない。家の鍵も同じくない。これは塾に忘れたのだと思い、電話するが、もうすでに誰もいない。いつかやると思っていたことが、現実になる。大家を訪ねるにも、時間が遅すぎた。
■池袋のサウナで屈辱的な一晩を過ごす。
 7/12(水)
■暑い一日。自宅で本を読む。合間に洗濯や掃除をする。
 7/11(火)
■昨日は、利賀で知り合った倉迫さん率いるOrtの公演を阿佐ヶ谷で観て、そのあと結構な時間まで飲んでいた。
■夕方からまた池袋の書店を回り、資料の収集。池袋には大きな書店がいくつかある。西口の芳林堂、南口のジュンク堂、西武のリブロ、東武に旭、パルコに三省堂、といった具合だ。全部回って、全部でかなりの金を使った。
■脚本を書く前に資料をあたる、というのは昔は全然やらなかったのだが、最近はよくやる。これは自分が知らない世界を素材にしたいなあという個人的な願望のせいである。書店をまわると、色々な分野がこの世には存在して、色々な本がそれこそ星の数ほどあるのだと、当たり前のことを再認識する。
■具体的に言うと、10月の公演(タイトルは「アンダーグラウンドカフェ」といいます)に関して、1969年を中心とした全共闘運動、そしてそれに付随するカタチで、新左翼に関する文献を。同時に3月の公演に関する文献(詳しくはまだ)をあたっているのだ。

■全然関係ないが、今日は妹の誕生日であった。それで久し振りに電話する。
 7/9(日
■昼から駒込でワークショップ。午前中に急いで適当に書いた短いテキストを使った。それを、最初はただ喋ってもらい、次に歩きながら喋ってもらう。さらに色々なルールを加えていく。せりふを喋ることと、動くことと、段取りを行うことを要求され、彼らは混乱する。次第に、せりふを喋ることなど、どうでもよくなってくるのだ。本当はせりふが「どうでもよくなる」のは困るのだが、こうなんというか、せりふに頼らなくなる。そうすると、それを喋る「人間」がようやく見えてくる気がする。この瞬間が大切で、今日はその瞬間を体験してもらおうと思った。まあ、何だかよく分からない人もいたと思うが。
■演技メソッドなどを、高いところから教えようなどとは思わない。体験である。体験こそが俳優にとって一番のよい訓練なのではないか、と思うだけだ。
 7/7(金)
■台風が近づいて来ている。そういえば今日は七夕ではないか。大雨と七夕。
■夕方、こまばアゴラ劇場で青年団『カガクするココロ』。斜め後ろに大笑いする人がいて、終盤、その人の笑い声が妙に気になったのは残念だが、それでも作品は素晴らしい。
■帰りに渋谷まで歩くが、何度行っても渋谷の雑踏だけは駄目だ。疲れるだけで刺激がない。あの街は本当に駄目だ。喫茶店で本でも読もうと思って歩いたが、結局目白まで戻り、駅前のドトールに入る。雨だからか、妙にすいていて、よかった。正解。渋谷なんかで入らなくて、本当によかった。
 7/5(水)
■S高校で授業。昨日に引き続き、今日も生徒と本気で腕相撲をしてしまい、肘が痛む。しかし勝負事には勝たないと意味がないので、これからも本気でやる。・・・何を言っていんだ、俺は。
■夕方、池袋の本屋を数軒周り、資料を探す。それから現像に出しておいた、カンガルーと稲妻の舞台写真を取りに行く。家に帰り仕事。仕事っていっても、明日の授業の準備だ。漸化式についてあれこれ考えてみた。漸化式は「ぜんかしき」と読む。昨年のテストで、この読み方を三択で出題したら、何人かは平然と「ざんかしき」を選んでいた。ふと、そういうことを思い出した。
 7/4(火)
■S高校で授業。家に帰ると、とたんに凄い雨。そして雷。本当に怖かった。
■「せりふの時代」はどうやら事務所の方に送られているのだ。結局昨日自分で買ってしまった。次回公演の資料を読みあさる。
 7/3(月)
■先月の終わりに色々あって、色々考えなくてはいけなく、何だか天気のようにすっきりしないのだ。 気がつくといつの間にか7月になっていたのだった。