2003/5-7



7/10(木)

■昼と夜の2回公演。たくさんのお客さんがご来場。

■あと4ステージとなりました!

■短くてすまん。写真日記をどうぞ。


7/9(水)

■1時間目、M高校で自分の作成したテストがあり、一応義務感から出勤する。しかし朝は眠い。なかなか起き上がれず、気がつくと、出かけなければいけない時間を過ぎていた。電車に乗るのも億劫になり、やや遠いが、原付で学校に向かうことにする。なんとか間に合い、教室へ。「何か質問ありませんか」と言うが、みんな一生懸命で何も質問しない。監督の先生に「じゃ、よろしくお願いします」と言い、職員室へ戻る。なんだよ、せっかく急いだのに。質問くらいしろよ。
■終わって、採点、入力など。飽きたら、大学の食堂でランチなどをする。

■アゴラで15時からサラダボールの本番を見る。昨日に比べて、非常によい出来。若いぶん、対応能力があるというか、表現が固まっていないというか、ハラハラしながら見守る。夜公演のみの日、こうして昼の空いた時間を有効利用する試みはこれからもっと増えていけばいいなと思う。劇場に人が集まるし、なんか同じ空間でまったく別の物語が進行しているのって、結構面白い。

■夜、9回目の本番。ほぼ満員。確実に後半に向け、増えていっている。みんなありがとう。ただ、ステージはなんとなくチグハグの印象であった。なんだろうな、この感じ。公演が長期化してくると、こういう回って必ずあると思うんだけど。なにかおかしい、機能していない印象だ。きちんと見直しをして、また明日のステージに備えよう。

■さあ、あなたも劇場へ。13日まで。


7/8(火)

■M高校でテスト監督。ボーっとしたまま、ボケーっと過ごす。一生懸命問題を解いている高校1年生の姿を見ていると、不思議な気持ちになる。それにしても一生懸命だった。

■アゴラへ。サラダボールの初日。そわそわして落ち着かない西村くん。いろいろ手伝う。カンガルーの俳優も集まってくれて、ほぼ満席の客席に、俳優も緊張を隠せない。それでもなんとか最後まで事故もなく上演終了。

■それで夜は、カンガルー。これまでで最高の入り。ちょっと焦る。芝居は順調である。13日まで。ぜひ!


7/6(日)

■今日は昼の公演(マチネー)だけ。テンポがよく、いい出来だったと思うが、前回出演していた久保田さんに、「早すぎてついていけなかった」と言われ、ちょっとショックを受ける。難しいなあ。
■日曜なので、まるで公演が終了したような気持ちになるが、実はあと9ステージ残っているのだよ。13日までだからね、まだ半分まで到達していない。公演が長くなると、集中と弛緩のバランスが生命線だと思っている。集中しすぎて視野を狭くしても、弛緩しすぎて緊張感が失われるのも致命的だ。さあ、また明日から、仕切りなおしのつもりで、やっていこう。

■まだご覧になっていない方、ぜひ。


7/1(火)

■7月になった。今日はM高校で授業をしてから、アゴラへ。夕方から場当たり。もろもろうまくいく。優秀なスタッフのお陰だ。俳優も私のいない間に自主稽古をしてくれたお陰で、すんなりと空間に馴染んでいた。

■さていよいよ明日は初日。楽しみだ。


6/30(月)

■今日から小屋入り。仕込みはスタッフと俳優に任せて、まずS高校へ。テスト監督を3コマ。眠い。ただ眠い。合間の休み時間に、作っておいた試験問題を所定の場所にセット。綱渡り。

■急いでアゴラへ。といっても、劇場ではなく、5Fの稽古場へ。今日は中学校でのWS当日。簡単に準備をして、いざ中学へ。疲れた。詳細は風琴工房の詩森さんの日記を読んでください。今日はこれ以上、疲れていて書く気がしない。

■ようやくアゴラの楽屋に落ち着く。落ち着くといっても大量に仕事がある。まずはサミットの演劇論集「ism」の編集を一気に。それから当日パンフの原稿、販売用台本の校正を大木さんと一緒にひたすら行う。ほとんど楽屋で過ごすのだった。ときどき呼ばれる程度。演出家なんて、そんなものだ。

■俳優は7時に解散。照明と美術のW福田さんが黙々と仕事を進める。そして楽屋では舞台監督の知り合いである美容師さんに来てもらい、安木と大枝と石橋の髪をカットしてもらう。盛りだくさんの仕込み日。お陰で素晴らしい空間になったよ。居るだけで心地よい空間。観なくちゃ損だね。

■全員解散後、「ism」の原稿をアゴラの林さんに渡し、ようやく深夜帰宅。

■会期後半はすごく混みそうなので、ぜひとも前半に来て下さい!本当に!


6/26(木)

■2回続けて、稽古場に、家と原付と学校の引き出しの鍵を忘れてきてしまう。仕方ないので、まず稽古場に寄ってから、M高校へ。

■なんというか、忙しい。毎日綱渡りだ。サミットの演劇論集『ism』の編集は手付かずだし、お客さんに配るパンフレットに文章も書かなくてはならず、販売する台本に手を入れる作業もある。おまけに来週から始まる期末テストの問題も作らなくてはならない。なにがなんだか分らない。計画的にやっていかないとなにか重大なことを忘れてしまいそうで不安だ。30日には中学生にWSもやるのに、考える暇がまったくない。そんな中でも授業はあり、その準備も毎日ある。

■俳優は月・木はオフだが、その日、私に授業があるからオフなのであって、気がつけば、一日も休みがない。少し考えないとな。じっくりモノを考える時間が必要だ。

■さて、忙しい忙しいと書いていても仕方ない。明日から最後の3日間。作品は最終段階。すでにあるレヴェルは越えている。自信がある。最後の一味、最後の詰め。しばし忙しさを忘れ、ただただ『カンガルー』のことだけを考える日々にしたいものだ。

■チケットよろしく!


6/22(日)

■午前中、六本木へ。30日のワークショップの打ち合わせ。といっても何のことだか分らないかもしれないが、ワークショップ研究会というのが今進行中で、そのいっかんで、今月の終わりに中学校で実際にやってみることになったのだよ、WSを。リーダーは詩森さん。
■なぜ六本木か。それは、1時から、WS研究会があったから。ここでね。何より、会場となった、NPOの巣窟、というか、場所自体にもの凄く驚く。こんな場所に、こんなものが。NPOって、本当に色々あるんだなあ、と改めて実感。でもこれだけあると、なんというか、怪しいやつや、訳の分らないNPOというのも少なからずあるわけで、どうなっているんだろうか、NPO。少し調べてみたいと思った。

■夜、門前仲町で稽古。何度目の通し稽古かな。たぶん、7回目くらいだと思うけれど。これまでで一番よかった。音がしたもんね、芝居がよくなる音が。

■みなさん、チケット、買ってね。


6/18(水)

■S高校で授業を終え、大急ぎでアゴラへ。制作WSの一環で、中学生たちと「ヤルタ会談」をみる。それから稽古場へ。まずは8月の「白痴」の本読みのあと、18時くらいから、「カンガルー」の返し稽古に終始する。

■ぐっとよくなった。ツクラレタ人間関係から、身体で感じる関係へシフトしていっている様子がよくわかる。稽古場での俳優の身体の変化は、演出家しか見られない。美しいものです。いや、美しいというか、それを見たくって演出をやっているんだよ、オレは。

■まだ稽古期間はあるからな。もっと身体に台詞が馴染み、時間が絶え間なく流れる舞台になるといい。

■あとはチケットが出てくれたら。全然出ていない。みなさん、ホント、見に来てください。


6/15(日)

■昼過ぎにライターのOさんと電話で喋る。ぴあの記事のインタビュー。いろいろ喋る。最後に「ユニークポイントはユニークというだけで、お笑い劇団だと思われがちだが、ユニークとは<唯一の>という意味だと、この間、うちの劇団員が折込みにアイピット目白で某劇団の奴に、ユニークと言っただけで大笑いされたそうなので、ぜひそのことを載せて欲しい」と言ったらOさんは笑いながら、「ええ、書きます」と力強く返事をしてくれた。いい方だ。その笑った劇団の奴よ、お笑いじゃあないからな、覚悟をしておけ。えーっと何て言ったけな、その劇団。先週ぐらいにやっていた劇団だ。今度聞いておこうと思った。

■夕方から、通し稽古。白痴に出演する、泉くんと愛ちゃんにも付き合ってもらう。ようやく時間が流れ出した、いい通しだった。あと2週間か。まだまだいける部分と、あんまり稽古をしない方がいい部分と、難しいな。

■なぜ白痴?通し稽古を終え、今度は、8月の白痴に向けて本読みである。つまりW稽古。一度本読み、50分。脚本のこと、稽古スケジュールのことなどを話し、深夜帰宅。


6/14(土)

■稽古をやめて、みんなで秋川へバーベキューに出掛ける。今回の芝居は、オーストラリアの大地という設定なので、どうしても一度稽古場を飛び出したかった。自然の中で、俳優に芝居をしてもらいたかったのだ。

■腹が一杯になったところで、ごく自然と稽古が始まる。立ち位置も、袖口も、稽古場とはもちろん違うが、走ったり、距離をものすごくとったり、釣り人も他の人もいるのに、結局最後まで通す。私はただの観客となってしまった。

■声の響き方、見上げると空。聞える風の音。そういったものが絡み合い、ごく自然と時間が流れていた。いろいろなものを優しく包み、そこは立派な演劇の空間になる。

■安木と大枝が最後の台詞を言ったと同時に、本格的な雨。まるで終わるのを待っていたかのようなお天道様に、感謝。


6/10(火)

■先週の返し稽古ののち、最初からざーっと通していく。よくなったところもあれば、逆に悪くなってしまったところもある。これは俳優の「守ろうとする意識」だ。流れを止めないように、逸脱しないように、そんな意識である。

■もちろん、すぐれた俳優には、必ず高度な再現力、つまり安定した演技を続けることが必要なわけだが、それは上に書いたような「守りの姿勢」のことではない。内面まで安定してしまったら、それは台詞を喋る人であり、表現者としての俳優はまた別の存在である。

■求めたいのは、内面のキープ力と、自由さ、そして瞬間的な判断力をもった俳優であり、演技である。本当に優れたスポーツ選手の条件と同じだね。とくにサッカー選手。

■でもまあ、本番まであと3週間。芝居はここから。どこまでいけるか。焦らず、ゆっくり、じっくり。


6/6(金)

■すっかり金曜しか更新しなくなってしまった。

■2回の通し稽古をやり、今週は頭から細かく返している。もう一度動きを整理し、あやふやになっている場所を徹底的になくす。寺田さんの音楽も出来てきているので、場面ごとにあわせる。すでに芝居は安定し始めている。いつ本番でもいい。だが、ここからが一番大切なのである。さらに上を目指す。


5/30(金)

■また一週間たってしまった。S高校と、M高校が時間差で中間テストなので、採点やその他の仕事が一気に押し寄せる一週間なのであった。

■夜、稽古。明日の通し稽古に向けて、動線の確認。


5/23(金)

■また一週間だよ。何も書かなかった。忙しいんだ、俺は。

■本来ならば、M高校で授業のハズだが、今日は中間テストなのであった。だから授業はお休み。監督もない。というわけで、ゆっくりと寝る。まず寝る。それで起きてから、Webページをつくったり(これはまもなく公開)、DMの文章を作ったり、クリーニング屋へ行ったり、洗濯をしたり、封筒を買いに行ったりして過ごす。細かい仕事をまとめてこなす。

■19時から稽古。風邪気味の増田くん。全体的に重い空気。集中力があるのか、ないのか分らない稽古場だった。まあ、こういう日もあるさ。福田くんが、装置の模型を持ってきてくれる。かなり面白い空間になりそう。チケットの管理をしてくれる詩森さんと一緒に、客席のことなどを話す。面白いアイディアが詩森さんの口から出て、なんとなくイメージしていたことが、ああ、こういうことね、と言語化されたようで嬉しいのだった。

■詩森さんからは白痴の脚本をもらう。私はファイルで送る。しかしまだ読んでいない。なんか、緊張するなー。


5/16(金)

■M高校で、授業を終え、学校のPCで中間テストの問題作り。S高校は、自分で印刷までして、封筒に入れ、鍵のかかった引き出しにセットをしておくのだが、M高校は、原稿を事務室に持参することになっており、それを初体験。

■門前仲町の稽古場へ。麻布十番での大江戸線へ乗り換えに予想以上に時間がかかり、少し遅れる。16時から、白痴の台本が出来たことを受けて、何人かの俳優に急遽集まってもらい、一度本読みをする。読むことでわかる、台本の弱点と方向性。

■それで19時から、カンガルーの稽古。1場、淡々としすぎ。2日ぶりということもあり、あの増田くんも台詞につまる。そんなこんなで、あまり前回のダメを検証する暇もない。ただ、ずいぶん舞台空間をいじったお陰で、すっきりした印象がある。


5/13(月)

■昨日の夜、白痴の台本に「了」と書いた。つまり、最後まで書いた、ということだ。

■2日のこの欄に、

・白痴の女をどう舞台にのせるか。
・伊沢との生活をどう描くか。

■これが問題だと書いたが、どうなったかといえば、結局あまり書けなかった、というのが結論。書き進めるうちに、白痴の女の存在は、物語の中で役割をシフトしていった。白痴の女をどう舞台にのせるかは、やはり稽古をしながら探っていくしか方法がなく、もうこればかりは仕方ないし、演劇をつくる方法は、いくつだってあるのだ。伊沢との生活に関しても、当事者のことは、おもに、まわりの登場人物が語るのであり、危なく世界観の乏しい台本になるところだった。気がつくと、ほとんど伊沢の独白になってしまうところだった。禁断のナレーションなどを入れようとした時期もあったが、なんとか回避。イメージの豊な作品にしたいものだ。
■あとは、何度かワークショップを重ね、台本を書き直し、考え、稽古初日を迎えよう。

■その前に、当然ながら、カンガルーをいいものにしなければ。しかし、書くものにとって、最後まで原稿がある、ということは、なによりの安定剤であるのだなあ。


5/12(日)

■一日、台本。

■このあいだ、利賀で知り合った、長堀さんの楽園王をみに、麻布die pratzeへ。見ながら、やはり白痴のことを、ちらちら考えてしまう。やっぱり、芝居など見に行くべきではない。

■帰ってまた、台本。


5/11(土)

■起きてすぐに録画をしてあった、インテル対ミラン戦をみる。
■パソコンに向かい、白痴の台本。気分転換に、サイトのデザインをしたり、選択をしたり。全体の5分の3まで。


5/10(金)

■今週、最後の授業を午前中に終え、ゆっくり過ごしたあと、門前仲町へ稽古に向かう。

■1場。まだ俳優が完全に台詞を入れていないので、何度か通してもらう。台詞を俳優の身体に染み込ませるような作業。早く覚えてもらいたい。
■2場。前回一度やっているので、なんとなくこなれてきた。石橋が落ち着いたし、大枝は余裕すら出てきた。俳優はなんだか楽しそうだ。2場後半を初めてやる。舞台上に6人の俳優が同時に登場するので、こんなシーンは久しぶりだなあ、と思いながら見る。

■あっというまに、10時。


5/9(木)

■最近、更新をするのを忘れがちだ。やらないのではなく、忘れてしまう。気がつけば、前回書いてからもう一週間になろうとしているのだ。
■昨日から「カンガルーと稲妻」の稽古が始まった。まあ、正確には、一昨日なのだけれど、一昨日は本読みをしただけなので、本格的には昨日から、である。
■まだ最初なので、別に書くこともない。台詞を覚えろ、と俳優に言っておこう。増田くんなんて、もう覚えているしな。見習えよ、お前ら、とも言っておこう。


5/3(土)

■いい天気だったのに、一日脚本に取り組む。一度書いた部分を捨てて、あらたに2場を書く。これ、リアリティーあるかなあ、という微妙な設定を盛り込む。紙一重だ。

■夕方、五輪予選の試合をテレビで見る。日本対ミャンマー。結果は5対0で日本が勝つわけだが、どうも後味の悪い試合だ。一つには、なかばヤケクソ気味のミャンマーの選手に対し、日本のイレブンが、鼻で笑うような表情をしていたことだ。もちろん、ひどいファウルも多かったし、仕方ない部分もあるのだけれど、でもスポーツだからな。どうしても、ミャンマーの人たちは、自分たちよりも下である、といった傲慢さを感じる。とくに、DFのある選手がファウルで崩れたあと、やられた相手の選手に怒鳴り、その後、すぐにチームメイトに笑いの表情を浮かべていたときで、これは陰湿な「いじめ」じゃないか、と気味悪くすらあった。プロの選手ではなく、ただのサッカー上手な若者となっていた。

■しかし、野球はつまらない。


5/2(金)

■あいかわらず、白痴の脚本に取り組んでいる。ビデオも芝居を見ていても、思わず白痴のことを考えてしまい、集中できない。いろいろ考えて、これまで書いた部分を手直しし、夜、俳優に集まってもらい、ワークショップをやってみた。つまり悩むのは、

・白痴の女をどう舞台にのせるか。
・伊沢との生活をどう描くか。

この2点に絞られてくる。

■どう舞台にのせるのか、というのは、作品全体に関わってくることである。つまり、白痴の女は、喋るのか?話をどの程度理解できるのか?そんなことを決めなくてはいけない。もちろん、こっちで勝手に限定しちゃうのもいいのだけれど、果たしてそれが面白いのかどうなのかは別問題である、このへんは実際に見てみないとわからないと判断した。
■伊沢との生活。これは、実際の小説には、断片的に数箇所あるだけで、具体的な会話や、具体的なエピソードがあるわけではない。つまり、ここをどうするのか、これも作品の肝であるだけに、悩みどころである。

■脚本を書く上で、この2つのことは、なくてもまあいい、と思うのだけれど、ここ数日の結論として、ないと芝居にならない、と結論に達したのである。小説の設定をなるべく尊重したい、設定を置き換えたり、へんにアーティスティックにならない、人間のドラマを書こう。

■でワークショップだけど、いろいろ試して、「白痴の女」と「ふてくされた女」というのが、紙一重なのだとわかり、面白い発見であった。


4/29(火)

■ようやく、というか、やっと「白痴」の脚本を書き始める。なにもない、と思っていたのに、実際にキーボードに向かうと、次から次へと物語が進行する。
■こうしてせっかく原作があることだし、どうせならば思いっきり書きたいと思う。原作があるというのは、やはりこういうことだ。戻るところがあるというか。だから、無茶苦茶もありだ。3分の1ほど書いたが、実際に無茶苦茶である。


4/28(月)

■先週の土曜から、利賀へ行ってきた。演劇人会議の会員大会ということだったわけだが、大会そのものはちょっとだけで、あとは芝居を観て過ごす。
■噂にはきいていたが三条会は本当に面白かった。これが一番の収穫。利賀山房の空間も作品に確実にエネルギーを与えていて、おそらく東京で観るより圧倒的に面白いだろうと思う。

■自然の家(宿泊施設)で公演後、打ちあがっている彼らを見て、「自分も利賀で作品をやりたい」と素直に思う。なんというか、表現者であれば、この気持ちは分ると思う。東京から遠く離れた地での公演というのは、劇団化にあたっての一つの目標だったわけで、最近はすっかり忘れてしまっていた。とりあえずJPAFの演出家コンクールに出る、というのは一番の近道であるわけだが、今年はすでに白痴が決まっていて、早くて来年か。

■昼の村営バスで越中八尾。そこからタクシーで富山空港。羽田からアゴラへ直行しワークショップ研究会の説明を受ける。ちょうどやっていた青年団国際演劇交流プロジェクト2003『バタビア!』 も観て帰宅。