いままでのblogに変わって、劇作の日々はこちらのページで更新していくことにしました
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12月26日(水) ここ数日
■23日、昼から集まって、アトリエの大掃除。小道具やら、衣装やらを整理し、いらないものは処分する。途中、鳴海君の原付を借りて新宿タイニイ・アリスへ。韓国から、「反」の面々が来日公演中だったので顔を出す。終演後アトリエに戻ると、大方片付いていた。夜、そのままアトリエで学女の学生と、ユニークポイント、第七劇場の面々、総勢25名くらいで忘年会。普通に朝までだった。今年もお疲れ様でした。

■24日午前、初台のオペラシティーでとある会議。午後、新国立劇場で「廃車長屋の異人さん」観劇。ちょっと疲れてしまったので、その後のプログラムをキャンセル。帰りに、ある駅で学女の学生とばったり。とっさに『どこ行くの?』と訊きそうになったが、やめた。クリスマスイブだったことを忘れていた。そして、その数時間後、むかーし一緒に舞台をやったN君とばったり会う。奥さんと一緒で、今は小学校の先生をやっているという。なんだ、なんだ?クリスマスイブだからか?こんなに街で意外な人に二人も会うなんて。

■25日、昼過ぎからレンタカーを借りて移動。チラシをアトリエに運搬する。夜、年内最後の稽古。Ortのお二人も稽古後に来てもらって親睦会。楽しい楽しい。気がつくと、終電もなく、結局、何人かを車で送迎。家に帰り、一人でビール。やっと飲めた。
11月28日(木) ちょっとだらだら
■『脈拍のリズム』も終わって、だらだらと過ごしている。そろそろ来年のスケジュールも入りはじめていて、来年の手帳を買おうと店に入るが、あれこれ悩まないで、同じものを買う。去年は一度浮気したけど、やっぱり馴染まなくて、結局買い直したくらいだ。もう悩むことは当分なくていい。
■あとは本を読む。だいたい一日一冊くらい読む。ふと手にした『でっちあげ』には驚いた。読んでから帯を見ると、ドキュメント賞受賞とあり、7版も刷っている。こんなことがあるのか。
■防衛庁をめぐる一連の収賄事件には興味がある。『反転』という、これもまた今売れている本を読んでいたので、東京地検50名が家宅捜索とか新聞に書いてあると、すげーなー地検の気合、となるわけだ。検察はどこまで突っ込むんだろうか。政治家まで逮捕するつもりなのかもしれない。
■おととい、『あこがれ』のチラシデザインの打ち合わせをしたのだけれど、『脈拍のリズム』の感想を聞いていて、釈然としないというか、ある種の不満足感を改めて自分でも感じてしまい、その理由についてあれから考えているが、なにか結論のようなものがでることはないだろう。ぜんぜん関係ないが、その打ち合わせのとき、余談で「最近の高校生は黒板を携帯で撮影するって本当ですか」と訊かれたので「まさか、それはないです」と答えたものの、今日M高校で黒板を撮影していたものがいたので、すごくおもしろくて笑ってしまった。思わず、訊かれた話をした。
■明日は第七劇場を観に久しぶりにやわらぎへ向かう。今週末はいろいろ公演があるのだな。積極的に観劇する気分じゃないんだけど、でも観なくてはいけないようなものも多い。行くか。
  かぐや姫
11月26日(月) 感劇市場もあとわずか
■25日で「脈拍のリズム」再演も無事に終了しました。ご来場いただいた方には、本当に感謝しています。
■韓国、フランスからのカンパニーを迎え入れつつ、学生と「かぐや姫」を上演しつつの稽古でしたが、俳優は懸命に取り組んでくれたと思います。これで終わっちゃうのはもったいないので、来年、東京以外のどこかの地域で上演したいなあと思っています。
■次は来年1月の「あこがれ」です。韓国のカンパニーとの共同作業です。おたのしみに。
 フランスPremier Acteの面々と
11月3日(文化の日) 感劇市場スタート
■午前中から、学習院女子大学で『かぐや姫』の稽古を学生と始め、13時にはアトリエへ。『脈拍のリズム』のいくつかのシーンを返した。冒頭、なかなかうまくいかなかったシーンがあったが、ちょっとした一言でガラリとよくなった。いつも同じことを言っているような気がするが、これがまあ稽古というものだ。
■夕方、再び学女に舞い戻り、受付のお手伝い。そうそう、今日めでたく「感劇市場2007」がスタートしたのでした。トップバッターはコンドルズ。チケットをすべてGettiの扱いにして本当によかった。300人以上の来場者があったけど、当日精算がほとんどなかったお陰で非常にスムーズに誘導する。手伝いに来てくれた劇団員たちに感謝。
■打ち上げのお誘いを断り、家で仕事。コンピューター3台使って、というのは嘘で、一台のコンピューターのセットアップ中。
10月24日(火) 宣言
■来月の本番に向けて、学習院女子大学の学生と稽古をしている。2年前は学生の創作をもとに、昨年は石橋にお願いしたわけだが、今年はきちんと演劇をつくろうと思い、ならば何がいいかと考えて、『もう花はいらない』の打ち上げでふと思いついたのが『かぐや姫』だった。本番は来月の16日と17日なので、もしよろしければ、ご覧ください。
ユニークポイントの公演『脈拍のリズム』も再演とはいえ、初演時のメンバーで残っているのはほんのわずかだから稽古をもっとしなくてはいけない。畑中は劇団をやめたし、石橋は今は演出部にいるし、紗夢は制作部にいる。とはいえ、『かぐや姫』をまずは進めないとな。まだ台本も出来ていない。
■恐らく11月はかなり忙しい。これまでも暇じゃなかったが、11月はより忙しい。だけどどんなに忙しくても「忙しい」と言わないことにする。今決めた。そしてあたふたしない。いつも余裕があるように振舞うことにもする。
10月23日(月) 5秒で寝られると思います
■土曜に終わったB中学の150人分の採点を大急ぎでやって、点数をつけながら返却。ここにきて、少しだけ疲労を感じるようになった。
■家で20分だけ寝て授業。
■帰宅後、明日返さなくてはいけないM高校の採点を始めるが、眠くてダメだった。ヤフーの検索が表示されるまでの5秒くらいの間に一瞬寝ていた。あきらめて寝る。
10月22日(日) ソンヒ君は韓国へ帰りました
 

 
■公演が終わった(10月14日)次の日から仕事がはじまり、来月の『脈拍のリズム』再演に向けての稽古もはじまっていたりして、『雨の一瞬前』のことを振り返ったりする時間がない。
■ソンヒは公演が終わってからも1週間日本に滞在して、サラダボールの西村くんの稽古場に行ったり、第七劇場のの稽古場でスズキメソッドを体験したり、劇団員数人とディズニーランドへ行ったり、新大久保の韓国料理店で盛大に送別会を開いてもらったりしながら過ごし、昨日無事に帰国した。劇団員が8名も見送りに成田に集まり、ちょっとしたスターである。(写真右は、いきなりTシャツを交換し始めた安木)
■稽古を終え家に帰る。深夜、駅前のいつものコンビニに寄ったが、今日からはもうソンヒはいない(ソンヒは山田家に泊まっていた)。なんだよ、急に寂しくなってきやがった。いったい何本のビールをここで買っただろうかと思い出してそんな気持ちになる。たった2ヶ月だというのに、ちくしょう。
10月10日(水) 仕込み
■昨日はM高校で授業のあと、13:30から最後の通し稽古だった。細かいダメは口頭で喋り宍戸にメモをとってもらい、伝えてもらうことにし、僕はもっと大きな部分、つまりこの作品世界との対峙の仕方のようなことを喋った。
■というのも、夕方からAAF戯曲賞の公開審査が名古屋であったのだった。大急ぎで新幹線で名古屋に向かい審査会に出席。公開審査そのものにはいろいろと思うことはあったが、その後の懇親会で、鐘下さんや、鈴江さん、深津さんや、佃さんたちと話をしたり聞いたりしたのが大変面白かった。もっと話をしたかったのだけれど、明日のハードスケジュールのことを考えてなくなく途中で帰る。ホテルで少しだけ寝て、始発で東京へ。8:30からのM高校での授業に滑り込みで間に合った。行きの車内では、パンフレットの原稿を、帰りの新幹線では、今日やることになっていた試験の問題をつくっていた。本当にバッテリーを買っておいてよかった。
■それで今日、ようやく昼過ぎに公演会場であるシアターグリーンに到着ですよ。いやあ、写真をお見せできないのが残念ですけど、福田君の美術が冴えております。ぜひその目でお確かめください。
■明日はいよいよ初日ですが、本当にひとりでも多くの人に観てもらいたいと思っています。席は余裕がどの回もあるようですので、よろしくお願いします。
10月7日(土) 稽古場より
稽古場の写真というのはどこまで公開していいのか、非常に悩みますが、雰囲気はこんな感じです。
  

  

  

10月3日(水) ワークショップ2回目
■朝からM高校で授業をしてから、森下スタジオへ。関係ないけど、入り口にはジャガーが2台も停まっていた。さて、昨日に引き続きTOKYOSCAPEのワークショップ。参加者も少なかったので、思い通りに自由にやらせてもらった。少しやって喋って、また少し動いてまた喋ってと、とにかくたくさん喋った。こういうワークショップは楽しいな。これだったら、長くやってもいい。来年はスケジュールが許せば劇団でも募集をしてやってみようと思った。
■17時に終え、センティオへ。今回衣裳の兼松さんには本当に感謝だ。衣裳関係は苦手なのですっかり演出助手の宍戸に任せっきりだったが、稽古がひと段落してふと見ると、思ったとおりの衣裳を俳優が着ているんだよ。これまで衣裳を誰かにお願いすることがなかったけど、兼松さんだったらまたお願いしたい。
■稽古は返し稽古。長くやればいいってもんじゃないけど、やるべきことをやるだけで、時間になってしまう。それでも例えば22時の退館時間を気にしなくてはいけない稽古場が多いなか、センティオでそういうことを考えずにいられるってことは、ものすごくありがたい。ただ困ったこともあって、それは稽古終了時間が遅いので、ふと気がつくと俳優がみんな帰ってしまって戸締りをやらなくてはならないことだ。昨日は宍戸が衣裳の加工を少しやって帰ると言うので、ソンヒと古海さんと通訳のハノルとで、宍戸を一人残してセンティオを出た。
■美術の福田くんもわくわくするようなプランを書いてくれたし、字幕操作をやることになっている古海さんにいたっては、かなり身勝手な要求に応えてもらっている。あとは俳優だ。俳優がもっと出てこなければならない。あと稽古は4回か。稽古最終日には名古屋に行くので、最後の通しは昼から始めることにした。
■深夜、ワークショップに参加してくれたYさんから早速メールをもらう。署名に「劇団ナイスボディー」とあり、なんともふざけた名前の劇団にいるのだなあと思ったら、ワークショップで参加者のことを、僕がそう名付けたのだった。Yさん、ありがとうございました。
10月2日(火) 2回目の通し
■昼から森下スタジオで、TOKYOSCAPEワークショップだった。今日と明日の2日間、岸田国士『紙風船』を中心に、戯曲へのアプローチを考える。なんだか、ほとんど一人で喋っていたなあ。ペンギンプルペイルパイルズの稽古も同じスタジオでやっていて、久しぶりに倉持くんと会う。
■夜はセンティオで2回目の通し稽古。上演時間はちっとも縮まらず、舞台からもちっとも伝わってこない。なぜだ。フィルターを通して観ているのような感覚なのである。思うに、俳優が、戦前の思想や生活、言葉遣いを気にしすぎじゃないだろうか。もっと自由にやればいいのになあ。もしくは準備不足。どれほど危機感を覚えてやっていたのだろうか。
■稽古後は、衣裳の兼松さん、照明の恒子さん、音響の三木さんと打ち合わせ。飲んでもないのに、終電で帰宅。とにかくあきらめずに、全力をつくしますので、ぜひお越しください。
10月1日(月) 俳優とはなんだ
■初日まであと10日あまりとなった。芝居は日々つくられているが、今だその芯をつかめていない俳優がおり、これは演出家のせいなのか、それともユニークポイントの俳優の能力が足りないのか、それともまた別の原因があるのか、それを考える。いや、でもそれはやはり演出家のせいだろう。あきらめずに、やらなければ。
■ソンヒはここに来て、やはりホームシックというか、どこか寂しそうな顔をするようになったが、同時に日本の様々な文化にも慣れ、ユニークポイントの劇団員とも問題なくコミュニケーションが取れている。そして少しずつ劇団に影響を与えている。
■同じ俳優だと彼はいう。言葉がわからない分、ほかの俳優の演技を見て、「嘘」があるとすぐにわかるという。「俺は俳優だから」が口癖だ。日本の俳優より何倍もその意識が高く、そのための勉強をかかさない。日本の俳優はかなわない。言われたことにうなずくだけで、ろくな反論もできない。最初は僕も含めてまわりも、「彼は外国人だから特別」と思っていた。でもそれは、ただソンヒが自分よりもすぐれた俳優なのだということなんだよ。どこの国の俳優でも、やり方が違っても、すぐれた俳優にとって必要なのは、演技への論理的なアプローチと、それを支える精神力なのではないだろうか。
■今日は劇場の下見があったので、昨夜はアトリエの2階事務所に泊まることにしたのだが、最終電車で帰ったはずのソンヒが、電車の遅延でたどり着けず、結局昨夜も一緒に過ごす。よし、ソンヒがいないから、仕事仕事!とやる気満々だったわけだが、まあこれも運命だ。こうなったら、とことん付き合ってやる。
(写真は大久保の韓国料理店で満面の笑みを浮かべるソンヒと、通訳のハノルちゃん)
9月26日(水) 芯の話
■夜から稽古、後半を返す。家にある目に付いた資料をどさっと持って行く。
■稽古は、俳優の身体に言葉がのってこない部分があるので、それで悩む。まあ演出家が悩んだって仕方ないけど、悩む。思うに芯がないのだな。1945年当時の日本人に宿る精神がまるでわかっていない。いやそれは実のところ、自分にもわからないが、それをどうにかするのが俳優ってもんだろう。いったいこれまで何をしてきたのだろうか。1945年の人と、現代人のひとびと。俳優にとっては、根本は同じ作業だと思うのだが、どうだろう。なんとなく形にはなってきているが、この作品の本質のようなものは、なにもつかめていない。あと2週間。どこまでいけるのだろうか。
■ソンヒとの共同生活にもずいぶん慣れてきた。家に帰って二人だけになると、どうしても演劇の話になる。お互いに片言の英語だから、細かいニュアンスはわからないし表現もできない。でもそのぶん、とても基本的なことばかりについて考えるから、これが面白い。
9月25日(火) 拾得物
■高校で授業のあと、目黒のルノアールで11月公演『脈拍のリズム』チラシ用に文章を書く。意外に時間がかかってしまった。
■稽古まで少し時間が空いたが、結局センティオへ行き、『雨の一瞬前』の選曲に没頭する。何事も集中してやってしまった方がやはり効率はいい。だいたい決めたが、最後だけ納得がいかない。またHMVに行こう。
■夜からは稽古。美術の福田くんが来たので、いくつかのシーンを抜き稽古する。いい部分もあれば、全然だめな部分もある。後半の方、まだ俳優が台詞が不確かなので、なかなか進まない。早く覚えてもらいたいものだ。そうこうしているうちに、本番まで2週間か。もうチケットはお求めでしょうか。全席指定席ですので、どうぞお早めにお願いします。(写真は、ソンヒが定期を落とし、板橋駅に名前を書かれた様子)
9月23日(日) 影絵
■稽古をしている。まあ当り前ですが。台詞が変わったり、増えたり、減ったりしながら、一歩ずつ前進しています。一応、昨日の稽古で最後までなんとなくシーンをつくり終わり、来週から表現として深いものになるようにしていこうと思います。
■やることは山ほどありますが、数日前にAAF戯曲賞の最終候補にノミネートされたと連絡を受けまして、公開審査がなんと劇場入りの前日なんですが、名古屋に行くことにしました。稽古して、名古屋行って、帰れないから、そのまま泊まって、劇場入りでしょうか。ふー。さ来週には、TOKYOSCAPEのワークショップもあり、なかなか忙しいことになっております。
(写真は台詞の変更をプロジェクターで写しているのに、影を映して遊んでいる洪明花)
9月11日(火) 稽古をはしごする
■昼から学習院女子大学の学生と稽古だった。出演は学生で、構成と演出を担当する。演目は『かぐや姫』、ええあの『かぐや姫』です。本番は11月。
■夕方、広報担当の学生とシアターガイドの編集部へ。
■またアトリエに戻って『雨の一瞬前』の稽古。
9月9日(日) 稽古の進めたかた
■写真は昨日の稽古の様子。なにやら喧嘩した人たちをなだめている感じがしないでもないが、そんなことはない。
■以前も書いたが、言葉がわからないので、なんでもないシーンでも、必ず俳優と演出家とで言葉で、通訳を介し意図を確認しないと前に進まないのだった。写真は、そういった稽古の途中である。進まないが、意図をきとんと言葉にしていくというのは、演出家にとって、いかに重要なのかを再発見させられるいい経験だ。演出家として成長したいのならば、外国人の俳優と芝居をつくるのは、とてもいい方法のひとつだ。
■さて、今日は稽古前、学習院女子大学の演劇祭に招聘する団体のひとつ、韓国のDANCE THEATRE ONの舞台監督と、照明スタッフと打ち合わせ。鳴海君と、水村さん、学生と、A先生も同席。演劇祭の予定は、まもなく詳細まで決まるはず。がんばれ!みんな。
■稽古は夕方まで。家に帰りゆっくり食事。また月曜日だ。
9月7日(金) 台風はいった
■写真は下の続き。川から出てきた北澤さん。
■今日は稽古はお休み。というか、台風で学校が休講になったので、結局一日オフになった。いろいろ家のことをやりつつ、たまった仕事を片付ける。
■ソンヒは、来日時から行きたいと言っていた渋谷と原宿へ出かけて行ったが、『ただ歩いていたので疲れた』ということだ。そりゃそうだよな。
■夜はキムチチゲを作ってソンヒと家族で食べる。うまいなあ。近くの酒屋で買ったチャミスル(韓国焼酎)がうまいけど、きく。
9月4日(火) 合宿






■9月になった。オズの魔法使いが打ちあがっている頃、ユニークポイントのメンバーは、静岡の某所で合宿だった。劇団内ワークショップの発表会や、本読みなどをやりつつ、子供のようにはしゃぐ大人たちだった。写真は川に落とされる北澤さんと、発表会の準備をする人。
■さて、『雨の一瞬前』は、台本もようやく出来上がり、稽古は本格的に進んでいる。韓国人の俳優と作品をつくるにあたって、私の持つ演劇観のようなものを伝えなければならないし、ソンヒくんも同じ質問と不安を抱えているようだった。それで今日は稽古後に、下北沢で一時間くらい話し合い。質問に応えたり、意見交換していく中で、自分でも思考が整理されていくのだ。
■ダメ出しも、通訳されることを前提に喋るので、平易な日本語で、簡潔に、具体的に言うようになっている。いかに普段は「言わなくてもわかるだろう?」と思っているのか、「雰囲気で読み取れよ」と考えているのか、そういうことに気付く。
■演出家もまた鍛えられる。