ロゴSENTIVAL!2011参加

ユニークポイント公演 『いのちもてあそぶひと』
2011年4月15日(金)〜17日(日)
アトリエセンティオ

鉄道線路脇の土手で、偶然出会った男ふたり。
自ら命を絶とうと出向いてきた彼らだが、お互いの身の上を語り合ううちに、死ぬことへの戸惑いが浮かんでくる。


久保明美/宍戸香那恵/北見直子
チラシPDF 1(1813KB) 2(2349KB)
稽古場写真(4月3日) | 舞台に飾った写真 | 舞台写真 |


本公演の売り上げの一部を寄付させていただきました。(2011年4月22日)





当日パンフレットより

私は普段数学の教師をしているのですが、生徒から「数学は将来必要なの?」とよく訊かれます。確かに数学を勉強したところで、それが何かの役に立つことはあまりないでしょう。ではなぜ役に立ちそうもない数学を、生徒に教えているのでしょうか。私は、意味のないことをやっているのでしょうか。

それは、仕事だからやっているんです。妻とふたりの娘を養っていかなくてはならないし、学校にだって通わせなくてはならない。数学が必要だとか、必要じゃないとか、そんなことどうでもいいんです…って、やっぱりこういう発言って不謹慎ですかね。今すぐやめた方がいいのかなあ、いや、収入の一部を募金だろう、いやいや、やはりここは被災地の人の気持ちになって考えれば…なんだか分からなくなってきました。

演劇だって私の仕事です。演劇なんてこんなときに必要なの?という意見に触れたび、私は思いました。私は私の仕事を精一杯やる。だってそれしか、できることはありませんもの。

被災された方、お亡くなりになった方、とくに小さいお子様の記事を読んだりすると、こんなことあっていいのか、と本当に思います。でもいくら涙を流しても、私には家もあるし、家族もいる。決して当事者にはなれないことを実感します。いつもこのことの歯がゆさと、それでもそのことに触れながら作品を作ることへの責任が、これまで以上に必要とされているのです。

今日は、ありがとうございます。
狭いアトリエですが、ゆっくりしていってください。


■原作 岸田國士『命を弄ぶ男ふたり』 大正14年(1925年)

■脚本・演出 山田裕幸

■出演 宍戸香那恵 古市裕貴 北見直子 久保明美 ナギケイスケ

【開演時間】 開場は開演の20分前/自由席/定員制

15日(金) 19:30
16日(土) 15:00/19:30 ★
17日(日) 13:00/17:00

★の回終了後、トーク!(アフタートーク)がございます。

【料金】
前売り当日ともに1,800円

【会場】
アトリエセンティオ http://www.atelier-sentio.org/
豊島区池袋本町4-29-10
JR板橋駅8分/東上線北池袋駅6分




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